サンフーロンとラウンドアップの違い
サンフーロンはグリホサート系の除草剤であり、農業従事者、造園業、一般の家庭菜園を作っている方まで多くの人々から支持を得ている除草剤です。
サンフーロンは、グリホサートイソプロピルアミン塩液剤を41%成分として含んでいます。植物の葉や茎にかかることで効力を発揮し、その植物を根まで枯らします。
成分に関しては「非選択性」に分類され、グリホサートの成分によりどんな植物でも枯らしてしまう効果があります。便利である一方、作物が植わっている畑にまくと作物も枯らしてしまうリスクがあります。そのため、サンフーロンを積極的に作物が生えている圃場には使用しません。
非選択性除草剤は、触れたものを全てを無差別に枯れさせてしまうという効果から、農耕地ではない畦畔といった場所に生える雑草を全て枯らせるために使用するのが一般的です。
特長と使われ方
一年生から多年生雑草まで幅広い雑草に優れた効果を発揮します。多年生雑草の根まで枯れさせることが可能です。
サンフーロンは茎や葉に液剤がかかってから移行して成分が発現する「茎葉移行型」の農薬です。散布してから効果がでるまで少し時間がかかりますが、効果の持続性や残効性がほとんどありません。何ヶ月も草が生えなくなるといったことが無いため、使用後すぐに作物の作付けができるのも非常に便利なポイントです。
土壌に残留しないため水田の畦畔や、水稲を耕起する前、小麦やその他畑作の土地にも使用可能です。その他空き地や駐車場などにも使われます。
注意点としては、非選択性であるため飛散薬害に要注意なことが挙げられます。また、希釈倍率が細かく指定されているため、除草したい場所生えている雑草に合わせて、雑草ごとに指定された水量で希釈を行う必要があります。
ラウンドアップとの違い
サンフーロンはジェネリックの除草剤です。
ラウンドアップの特許が切れたため、農薬でもジェネリックとしてサンフーロンが登場しました。
ジェネリックとは特許が切れた薬と同じ成分で、同じ効果が出せるように作られている薬品です。そして開発コストがかかっていないぶん、ラウンドアップと効果を変えずに安い価格手に入るのが大きな利点です。
具体的には、ラウンドアップとサンフーロンは同じグリホサート系の農薬であり、速効性があり土にかかると自然分解されます。成分や効果はほとんど同じですが、5ℓのボトルで価格はおよそ3000円ほどサンフーロンの方が安いです。
ラウンドアップは知名度が非常に高く、今なお頑固なスギナ対策などで根強い人気を誇っています。しかしながら、現在ラウンドアップを使用している方はサンフーロンに乗り換えるのが費用対効果の面でオススメだと言えます。
グリホサート有効成分について
サンフーロンの有効成分でありグリホサートは非選択性であり、1種類の除草剤でほとんどすべての雑草を枯らすことが出来ます。そのため、生えている雑草の種類に合わせて多くの種類の除草剤を混ぜたり、それぞれの雑草に合わせた農薬を散布する必要がありません。雑草に占領されていた土地を一気に枯らせることにより、手間無く農耕に再度利用することができます。
また、各農薬メーカーの説明によると、ヒトや動物の健康へ悪影響は及ぼしません。
- この記事が書かれた日:2023年08月25日
- カテゴリー:除草作業に関する豆知識等